関西から東京へ飛び出していく芸人さんが多くなりましたね。
おぼんこぼんさんはそのさきがけでしょうか。
仲直りしたおぼんこぼんさんも、解散が心配された時もありました。
今でも面白いおぼんこぼんさん、その面白さの理由を調査してみます。
おぼんこぼんは不仲だった?その理由は?
おぼんこぼんは1965年にコンビ結成した漫才コンビです。
背が高くて顔が縦長なのがおぼんさん。
背が低くて丸顔なのがこぼんさんです。
二人は殴り合いのけんかに発展するくらい仲が悪く、
ビジネスパートナーに徹しているらしいです。
二人の不仲を決定的にしてしまったのが、
2015年の漫才協会選挙での出来事だったそうです。
漫才協会では2年に1度、約150人の会員による理事を決める選挙が行われるのだそうです。
そこでは上位13人が無条件で理事になるのですが、
これまでの選挙ではこぼんさんがおぼんさんを上回ることはありませんでした。
2015年はこぼんさんより順位が下がってしまったおぼんさんが激怒し、
それから1年ほど漫才協会に来なくなってしまったそうです。
このことでこぼんさんも怒り心頭となり、
二人の仲がより一層険悪になってしまったそうです。
子供の頃、漫才でニコニコしてるおぼんこぼんさんの印象しかなかったので、不仲とは意外でした。
不仲でも今日まで、面白い漫才でお客様を笑わせるお二人、すごいです。
選挙の順位が逆転して、おぼんさんのプライドが傷ついてしまったのでしょうか?
年配の男性ともなると、「今まで自分は頑張ってきた!」という自負がそうさせるのか?
なかなか受け入れがたいお気持ちだったんですね。
おぼんこぼんが仲直りしたエピソードは?
漫才師のナイツが「水曜日のダウンタウン」という番組で二人を仲直りさせるプロジェクトを2年にわたって務めていました。
水曜日のダウンタウンでおぼんさんが解散ドッキリの仕掛け人となりました。
おぼんさんがこぼんさんに、「謝るのか?謝らないのか?」話し合いを求めたら、
こぼんさんは「辞めるなら辞める!」と話し合いより解散を選んでしまいました。
こぼんさんからしたら、おぼんさんが悪いと思っているから、
なんで自分が謝るんだって感じですよね。
次に催眠術をおぼんさんとこぼんさんにかける企画がおこなわれましたが、
これも催眠術にかからなくて失敗してしまいました。
最後にこぼんさんの娘さんが結婚式に
第2のお父さんというぐらい仲が良かったおぼんさんを招待し、
娘さんから仲直りをするように伝えましたが、
言い争いになりおぼんさんが式場から出て行き、結婚式は台無しに。
ナイツやマネージャーからの説得もあり、色々ともめごとはありましたが、
最終的に「意地をはっていたところがある。
入れ替えるからお前も入れ替えろ。もういっぺんやり直そう」
と握手をかわして仲直りしました。
私、たまたま番組を観ていました。
ナイツが二人を仲直りさせようと懸命に動いてらっしゃる姿に心動かされました。
こぼんさんの長年に渡って凝り固まった意志が固そうで、仲直りが難しそうに観えました。
ご家族をも巻き込んで、それぞれの思いを語り、
説得の結果、仲直りができた時には本当に感動しました。
ナイツが諦めず、おぼんこぼんさんにもみんなの気持ちが通じた賜物ですね。
おぼんこぼんは解散する?
おぼんこぼんとプライベートでも仲の良い音楽芸人の金谷ヒデユキさんは、
こぼんさんからこんなことを聞いたことがあるのだそうです。
”おぼんのことは大嫌いやけど漫才はアイツとしかできひん。”
大嫌いでも漫才はおぼんさんとしかできないなんて、
本当に漫才が好きなのですね。
つまり、二人は漫才の掛け合いの相性は抜群なのでしょう。
二人の漫才への情熱と、漫才師としてお互いを尊重する気持ちが
解散という道を選ばずに今までやってきているということがわかります。
いやー、あれだけの人を巻き込んで、やっと仲直りした二人。
あのシーンを観た私としては、「もう解散はせんといてね!」って気分です。
お二人のことがダウンタウンの人気番組で取り上げられ、
インターネットでも当時ニュースになっていました。
根強いファンの関心事であり、若手の漫才師達からも慕われてるってことを深く理解されたのではないでしょうか。
おぼんこぼんはおもしろい!漫才コンビ
大阪の高校で同級生だったおぼんとこぼん。
修学旅行先で急遽一緒に組んでネタを披露したのが結成のきっかけだそうです。
それまで二人は友達というわけではなかったそうですが、コンビを組んで40年。
『お笑いスター誕生』では10周勝ち抜きグランプリを受賞しました。
芸域は大御所であるにもかかわらず、
2010年にはキングオブコントに出場し、3回戦に進出しました。
息の合った絶妙な漫才で、皆さんに楽しんでいただけると思います。
今のように養成所もない時代。
大阪から東京に出て、漫才に挑戦するってとっても勇気のいることだなーと思います。
おぼんさんは後に、”笑いに留まらずエンターテイメントを届けたいという
目的が一緒だったのでここまでやってこられたのだと思います”とおっしゃています。
初めから志の高いお二人だったんですね。
漫才だけでなくタップダンスもお上手でした。
昨年3月所属事務所は、こぼんさんが
国指定の特定疾患(難病)である全身性アミロイドーシスに罹患し、
5年から10年の余命宣告を受けていることを公表しました。
体調面に留意しながら、息の長いエンターテイナーとして、漫才を続けてほしいですね。
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